元ノンバンク営業マンが経験した中小企業の資金繰り

ノンバンクで十数年勤めさせて頂きました。 融資から最近流行のファクタリングまで、内容も様々経験しました。 世の中、ネットが普及したお陰で情報はだいぶ伝わりやすい状況になりましたが、まだまだ、知られていないことが沢山あるかと思います。 中小零細企業・個人事業主さんが資金調達において、苦労する部分や経験を基にブログで伝えられたらと思います。 ※個人的な考え方や判断をしていることもあるかと思いますので、ご了承ください。

運送業のコスト削減においての資金繰りからの資金調達

最近、ニュース等を見ていると、大手の業績が良いなどと見かけま

すが、大手が業績を伸ばせるということは、その下に枝分かれして

いる、下請けや外注などの方々の協力や努力があって、成り立っ

ているのであって、大手が1社で出来るものでもないわけです。

 

 

例えば、運送業

 

大手が自社でトラックと従業員を使って、経営していければ、それ

はそれでいいですよね?

ただ、荷主側からの運賃値下げを求められれば、運賃を下げられ

たとしても請けざるをえません。

 


ここからは単純に説明します。

 


この様なケースが発生すると、利益が減ります。

大手の運送会社としては、利益を減らしたくはないわけです。

すると、コスト削減を考えます。


自社で従業員とトラックのコストと配送業務を外注(下請け)に頼

むのとでは、圧倒的にコスト削減に繋がります。

 

そこで、配送業務を外注(下請け)にすることになります。

 

大手からすると、運賃は下げられたが、コストを押さえることが出

来て、良かった良かったとなるわけです。更に、先々で取引先か

ら運賃の値下げを求められれば、外注(下請け)の運賃を下げれ

ば問題なく、尚且つ輸送中や事故、その他トラブルになっても、自

社からすると外注(下請け)を変えれば済むわけです。

 

しかし、外注(下請け)は低運賃で引き受ける事になってしまうの

です。

外注(下請け)はコストを削減しなければならなくなった際に、どう

でしょうか?

 

大手は削減する方法が見付かりましたが、外注(下請け)はなか

なか難しいのです。

ニュースでもありましたが、高速の不正通行やより利益を作るた

めに、従業員にロングで働いてもらわなければなりません。

もしくは、メンテナンスをケチったり、給料を下げたり、その他様々

なものを削減する動きを取るのです。

 

もちろん、ちゃんと経営努力をし、頑張っている企業もたくさんあ

ります。

 

運賃を上げるニュースが飛び交ってた時期もありました。幾つか

の企業さんは運賃を上げたそうです。しかし、ほとんどは運賃が

上がらずそのままになっている状況化が現実なのです。

 

運送業の外注(下請け)は、大変なものです。

昨今、運送業で働きたいと考える若者は非常に少ないのです


私も昔、物流に関わっていたので、色々経験しました。そのなか

で、生活をしていく上で、物流が稼働しているから生活が出来る

のです。

物流が無くなったら生活が成り立ちません。

 

昔は儲かってた時代を知っている社長は、儲かってた時代のお金の

使い方をしていれば今は続きません。

しかし、物流はしばらくは無くならないので、経営手腕次第ではまだま

だ、活躍が出来るはずです。